新型コロナウイルスにより開催中止となった第102回全国高等学校野球選手権大会(2020年夏の甲子園)
ただ世間では「高校三年間の最後の夏の大会がなくなって可哀想だ。」ぐらいにしか思われていないです。
しかし、多くの高校球児は小学生ぐらいから野球をはじめ、それまでにたくさんの汗や涙を流し、努力してきたのに甲子園に出場することが叶わないのは、3年生の高校球児はもちろん、その親御さんもほんとにショックだったに違いありません。
2021年夏の甲子園!
2021年は無観客ですが、なんとか開催することが決まった第103回全国高等学校野球選手権大会 (2021年夏の甲子園)
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去年出場できなかった3年生たちの想いを胸に頑張っている高校球児たちに今年はいつも以上に注目しているのですが、今大会は雨が高校球児たちの熱い戦いに水を差します。

影のMVPは『阪神園芸』!?
そんな雨天中止で過去最多の順延回数を更新している今大会で注目されているのが「阪神園芸」さんです!
阪神園芸株式会社は甲子園のある兵庫県西宮市に本社をおく環境緑化・運動施設工事の施工及び維持管理の会社です。
ネットで話題の阪神園芸の神整備とは?
今までも何度かその甲子園球場での仕事ぶりがネットで話題となりますが、注目されているのは阪神園芸さんのグラウンドキーパーと呼ばれる職人さんたちです。

雨が降った際の短時間での試合が行えるまでの”神整備”に注目が集まっていますが、阪神園芸さんの神整備はこれだけではありません!
阪神甲子園球場は人工芝の球場が増えてきた現在において貴重な天然芝の球場で内野の黒土なのですが、阪神園芸の長年培った経験と技術によって美しく保たれています。
昔は冬場になると枯れていた芝は現在3種類の芝が交互に生えて年間を通して緑色できれいな状態を保っています。
グラウンドの土も黒土と白砂のブレンドしたものを季節によってその割合を変えています。
雨の多い春は水はけを良くするために砂を多めにしたり
日差しの強くボールが見えにくくなる夏は黒土を多くしたり
このように普段のグラウンド整備自体が”神整備”なのです。
阪神園芸の過去の伝説やエピソードってなに?
阪神園芸さんと阪神甲子園球場での今でも語り草になっている伝説やエピソードがあります!
伝説①グラウンドにツバを吐いた江夏豊さんを叱り飛ばした!?
阪神園芸には昔、名物グラウンドキーパーといわれた藤本治一郎さんという方がいました。
藤本さんは仕事に対してプロ意識も高く、砂塵舞うマウンドで口に砂が入り、ツバを吐いたあの江夏豊さんに
「命よりも大切なグラウンドじゃろが!」と怒鳴りつけたそうです。
以来、江夏さんはロージンバッグ(ピッチャーが使用する粉末のすり止め材が入った袋)までそっと丁寧に置くようになったそうです。
伝説②2018年6月23日の阪神ー広島戦
この日は午前中から雨が降り出し、開始予定時刻は14:00でしたが、阪神園芸さんは前日の試合終了後にシートを引いて準備。
1時間13分遅れの15:13分には試合を開始できました!
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伝説③阪神園芸と嵐とのエピソード
節目の第100回全国高等学校野球選手権大会 (2018年夏の甲子園) の開幕2日前の8月3日
テレビ朝日「ミュージックステーション」で嵐の甲子園生中継パフォーマンスでの出来事
グラウンドでの嵐のパフォーマンス。
ピッチャーマウンドだったり、バッターボックスに近くでパフォーマンスするのかと思ったら実は、内野ではなく、ファウルグラウンド内で行われました。
嵐のメンバーたちが、ダイヤモンドの中に入るのはやっぱり球児たちに失礼だと。
藤本さんから受け継がれてきたバトンを当時託されていた金沢健児さんは高校球児たちやグラウンドへの気遣いがうれしかったそうです。
まとめ
甲子園が常に最高の状態で維持されているのは阪神園芸さんのおかげなんですね!
最後までお読みくださりありがとうございました。